
皆さんこんにちは、ながものです。
皆さん、ファイナルファンタジーは好きですか?
私は幼い頃にスーファミのFF4を遊んで以来、以降13まで全て遊んでいます。12は未クリアだったりしますが(笑)。
そういえば、ファイナルファンタジーって略してFF(エフエフ)と言う人とファイファンと言う人に分かれてましたよね。ちなみに私はFF(エフエフ)派です。
さて今回は、そんなFF派の方もファイファン派の方も必見なイベント、六本木ヒルズ 森アーツセンターギャラリーで催されているFINAL FANTASY 30th ANNIVERSARY EXHIBITION -別れの物語展-に行ってきました。
FF30年の歴史を数々のドラマとともに回顧していくこのイベント、必見です。
今回もお付き合いください。
最新の技術が魅せる、子どもも大人も楽しい展覧会
まず最初に驚いたのは、来場者ひとりひとりに一台ずつiPhone端末とヘッドフォンが手渡されることでした。
会場内には多数の位置情報ビーコンが設置されていて、それらを端末がキャッチすることで個々の展示や映像にあわせた紹介や作品にまつわるドラマを聞くことが出来る仕組みです。
展示会等によく行かれる方はガイド端末を利用されたことがあるかと思いますが、作品ごとに番号を入力してガイドを聞く仕組みが一般的です。それを自動的、かつ効果的に演出の一部として提供している今回の展示。普段ゲームを遊ばない層の方々にも、新鮮な体験として受け入れられるのではないかと思いました。
ましてや、入場して最初にはじまるのはあるモンスター(幻獣)とのバトル! 来場者は手元の端末を使い、協力してモンスターを退治します。一緒に戦った仲間たちと別れ、そこから「別れの物語」の世界へと私たちは足を踏み入れていくことになります。
シンプルかつ派手なこれらの演出は、子どもには楽しく、大人にはかつて遊んだ思い出を想起させるのに十分な時間をくれます。
最新技術が作る、新しい展覧会にふさわしい導入は、是非体験して貰いたいと思います。
ちなみに、モンスターと戦う際、火・氷・雷の3つの属性に分かれます。皆さんはどの属性に選ばれるのでしょうか。それも楽しみのひとつですね。私は氷でした。
思い出のあのシーンをもう一度。名場面を追想
展示エリアに進むと、各作品の名場面を映像とともに振り返る空間が広がっています。
画像は5と6のものですが、どちらも大きく感情を揺さぶる「別れ」の名シーンとなっています。ファイナルファンタジーの持つ物語の素晴らしさを、「別れ」を焦点として紹介していきます。
ここでも先述の端末が大活躍! 作品パネルの前に立つと自動的に、シーンにまつわる名曲とともにガイド音声を聞くことが出来ます。
6が大好きだった私は写真左のパネルの前で思わず泣きそうなってしまいました。
7以降はいわゆる「次世代機」と呼ばれるゲーム機へと変わり、作中の演出面でも大きく進化していきます。そのためか、フロアも別れ、かつ広い空間となっています。
作品ごとに部屋のような構造になっていたり、大型のスクリーンになっていたりと、思い入れの強い方が多い作品群ならではの力の入れよう。
中でもFF7は前日譚となるCrisis Core FINAL FANTASY 7もパネルがあったり、
主人公クラウドのバスターソードが展示されていたりと、好きな方にはたまらない展示となっています。
FINAL FANTASY 10は特別! 名シーンに囲まれた部屋へ
奥へ進んでいくと最新作15の前に10のために用意された特別な部屋がありました。
入口に立つと聞こえる、あの曲とあの言葉。「最後かもしれないだろ。だから、ぜんぶ話しておきたいんだ。」
全面ガラス張りの部屋に沢山のモニター。そこに映し出されるのは、涙した、感動した数々の名シーン。
手元の端末からそれら名シーンの音声が四方から聞こえてきます。語る言葉が見つからなくなるほど、FF10のドラマたちが堪能できます。
ふとヘッドフォンをはずすと、静寂の中まるで水の中にいるような不思議な感覚になりました。
FF10をかつてプレイした方、好きだった方、必見です。
最新作FINAL FANTASY 15は”世界を創ること”からはじめた作品だった
残念ながらPS4を持っていない為未プレイな私ですが、15の展示もとても興味深いものでした。
最新作ということもあり、設定資料やラフスケッチ等、展示も充実していますが、音声ガイドの中で”世界を創ること”からはじめたという言葉に、なるほどと納得させられる次第でした。
天候や地形、モンスターに至るまで「生命」を感じさせるこれらの資料は、作品をつくることへの矜持のようなものを感じさせてくれます。
FF15という作品そのものへの評価が賛否あることは承知していますが、それでもここにあった展示物は”本物”だったと思います。
隣の部屋では主人公ノクティスとヒロインルナフレーナの結婚式が執り行われていました。
作中では叶うことのなかった2人の幸せな時間は、「別れの物語展」だからこそ切なさを感じずにはいられないのではないでしょうか。父や仲間たちからの言葉もやさしさに溢れたものばかりで、ここだけは未プレイだったことが悔やまれるばかりでした。
オンラインゲームだからこそ物語はある。11と14の世界
オンラインゲームとして作られたFF11と14。ファイナルファンタジーだからこそできるドラマをオンラインゲームに。
私はどちらも未プレイですが、大好きと公言している友人は何人もいます。そこにはほかのオンラインゲームにはないドラマや物語があり、オンラインゲームでありながらも「FF」なのだそう。
この展示でもその一端を見ることができます。プレイしてきた方には、きっと感慨深い展示になっているはずです。
思い出のあの教会へ。
さらに先へと進むと、ヘッドフォンから懐かしいメロディが聞こえてきます。
数あるFFシリーズの中でも、最もプレイされたであろう7。そのヒロインエアリスがいた教会。
この部屋ではいたるところでエアリスが話しかけてきます。貴重な作品の資料と共に、エアリスの言葉を探してみましょう。
さらにリメイク版FF7の資料も! 残念ですがこちらは撮影NG。是非現地で確認してみてください。
最後に
出口へと向かう途中、坂口博信氏をはじめ、FF製作に関わった沢山の方の言葉を目にすることが出来ました。
短い文章の中に、当時の熱い思いや葛藤、思い出たちが凝縮されているようで、FFという作品がどれだけの人や思いとともに作られたのかという歴史を感じられました。
「別れの物語」を通じて、ファイナルファンタジーという作品、ひいてはその作品群に関わった人たちの「出会い」と「別れ」の一端を感じられる展示だったように思いました。
2月28日までと、残り期間も短いですが、ファイナルファンタジーが好きな人、かつてファイナルファンタジーが好きだった人も、きっと何かを思い出したり、得られたりする展覧会だと思います。是非、足を運んでみて下さい。
ありがとうございました。
おまけ
同フロアにあるカフェ「The Sun」でコラボメニューのクリスタルクレープとポーション、エリクサーをいただきました。
クレープはすっきりとした甘さで、クリスタルが神秘的な一品でした。とても美味しかったです。口は真っ青になりましたが(笑)
ポーションとエリクサーは共に炭酸、ちなみにエリクサーはお酒なので大人の方専用ですよー。